pTeXでEUC-JISX0213, EUC-JIS-2004, ISO-2022-JP-3, ISO-2022-JP-2004を使うための拡張
pTeXでJIS X 0212 (JIS補助漢字) を直接使うための拡張
pTeX + UTF8でJIS X 0212, JIS X 0213のレパートリーを直接使うための拡張

2006年2月5日作成
2006年12月4日更新

[概要]
JIS X 0213パッケージ(JIS第1〜4水準を直接扱う)をEUC-JISX0213, EUC-JIS-2004, ISO-2022-JP-3, ISO-2022-JP-2004エンコーディングで利用できるようにするpTeXへのパッチです。 さらに、jbibtex, pdvitypeもJIS X 0213対応(ただしjbibtexは制限あり)とし、エンコーディングによらず使えるようにしました。
さらにJIS X 0212(JIS補助漢字)がEUC-JPエンコーディング、ISO-2022-JP-{1,2}エンコーディングで扱えるような拡張も追加しました。
さらにUTF-8でもJIS X 0213, JIS X 0212 のレパートリーが直接使えるような拡張も追加しました。
上位互換になっており従来のJIS X 0208系の動作は変化しません。

JIS X 0213パッケージは、 齋藤修三郎さんの JIS X 0213への道 並びに iNOUE Koich!さんのところ をご参照下さい。
UTF-8対応については、 土村さんのところ をご参照下さい。

[配布物]
[旧版] patch本体 同readme (2006.08.03)
[libkanji版] patch本体 同readme (2006.10.17)
JIS X 0212(JIS補助漢字)対応 jishojoパッケージ 同readme (2006.12.03)

[サンプル]
(1a) pLaTeX入力 dvipdfmx出力(pdf) スクリーンショット(dviout, @MS明朝) (ISO-2022-JP-2, 含JIS X 0212)
(1b) pLaTeX入力 dvipdfmx出力(pdf) (EUC-JP, 含JIS X 0212)
(2a) pLaTeX入力 dvipdfmx出力(pdf) スクリーンショット(dviout, MS明朝) (ISO-2022-7bit, 含JIS X 0212, JIS X 0213)
(2b) pLaTeX入力 dvipdfmx出力(pdf) スクリーンショット(unicode版vf, xdvi, さざなみ明朝) (EUC-JP + EUC-JIS-2004, 含JIS X 0212, JIS X 0213)
(2c) スクリーンショット(拡張JIS版vf, 改造xdvi, XANO明朝U32, JIS X 0213部分) 非Adobe-Japanフォント & Extension BでもOK
※pdfに和文・漢字フォントは埋め込んでいません。Adobe-Japan1-6に対応したpdf閲覧ソフトが必要です。

[既知の問題点・懸念事項]
(1) JIS X 0213パッケージをそのままEUC出力またはJIS出力で利用した場合、 \MKT{}コマンドが第2面の字で動作しない。 jisx0213.styの中の改造が必要。jishojoパッケージでは対応済。
(2) jbibtexでEUC動作時JIS X 0208系入力に対し不正な区を「■」に変換して出力する機能があるが、漢字の領域を広げたため、チェックにほとんどかからなくなってしまった。 対策として、オプションを増やして後方互換性を保つことも可能だが、 もともとチェックはゆるいし、そこまでして後方互換性を保つ必要もないように思う。
(3) EUC入力で内部EUCコード0xa121〜0xfe7eと同じコードが含まれていると、エラーも警告も無く第2面の文字として動作する。 しかし通常有り得ない入力であると思われるので、エラーにする必要性は薄いように思う。
(4) 前回まで(2006年8月)は、jbibtexでは内部コードを特殊な値にすることで、JIS X 0213の第2面(JIS第4水準)とJIS X 0212(JIS補助漢字)も使えるように拡張していたが、今回(2006年10月)libkanjiの汎用ルーチンを採用したため現在利用できなくなっている。 mendexでも同様にJIS X 0213の第2面(JIS第4水準)とJIS X 0212(JIS補助漢字)は使用できない。 将来、jbibtex, mendexの内部Unicode化が実現されれば、同時にこのような制限を自然な形で撤廃できるようになると思うので、今回は対応をあきらめた。
(5) jmpostのPostScript出力のJISコードが独自拡張JISになっているため特殊なCMapファイルを必要とすると思われるが未検討。→(2006.12.07追記)独自拡張JISに対応したCMapファイルをjishojoパッケージに追加したのでjmpostも動くようになった。


$Lastupdate: Thu Dec 07 23:22:30 2006 $
Tanaka